介護職は人を相手にする職業であり、面接でも当然服装や言葉遣いなどの社会的マナーが問われる。豊富な経験と高い能力があっても礼儀作法をわきまえない人間は介護業界の現場では働けない。介護職の面接に出向く際は、マナーをしっかり予習しておくべきだ。
まず、最初に見られるのが身だしなみだ。身だしなみでマイナス点を貰うと、その後の受け答えも先入観を持たれた状態で進められてしまうので注意したい。服装は濃い色のスーツが無難である。面接時のスーツ着用を義務としないところもあるが、自分で大丈夫だと思っていた服装が、先方には悪い印象を与える可能性がある。万人に好印象を与えるスーツで臨むのが良いだろう。
最近は長髪やヒゲの男性を認めている企業が多いが、介護施設の利用者は高齢の方が多く、そういった価値観は悪い印象を与えるため、介護業界ではNGだ。落ち着いた色の短髪、髭無しが良いだろう。女性も髪はまとめ、派手なネイルやアクセサリーは控えておく方が無難だ。
面接官との応答では、はきはきと語尾までしっかり話すこと、丁寧に話すことを心がけると良い。介護職は利用者とはもちろんのこと、他の従業員とも常に連携して働かなければならない。聞き取りやすい話し方は業務上で重要なのだ。また、沈黙を作らないように質問に急いで答えるのは落ち着きがない印象を与えるので逆効果だ。トラブルが起こっても動揺せずに行動ができることをアピールするため、堂々と自分のペースで受け答えすると良い。
面接終了後は当日か翌日までに、お礼メールを送ると好印象だ。「お時間をいただきありがとうございました」という旨のメールを手短に送っておくと良い。